5年前に東南アジアをはじめて一人旅したときになくしてしまったスケッチブック
ずっと心残りだったものがまさか手元に帰ってくるとは・・・
ドリームプロジェクトとなる前の2015年
大学2年生の夏休み。1ヶ月間かけてはじめてバックパッカーの旅をした。
「夢を尋ねる旅」として企業協賛もいただきながら
現地の人々・旅人にインタビューし、ひとりひとりに夢をスケッチブックへ書いてもらっていました。
日本からバックパックに背負い持ってきていた5冊のスケッチブック
マレーシア、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナム、ラオスを周っていく中で、
カンボジアで1冊のスケッチブックを紛失…。
なくしてしまったあの夜は最高に楽しい日だったけど、
酔いが冷めて気づいたとき、唖然となることに。
きっかけはタイで出会ったCatというタイで出会ったイギリス人のお姉さん
タイ→カンボジアの夜行バスのチケットを購入するため旅行会社へ
カウンターでたまたま隣の席だったのがCat。
旅行会社の店員が僕たちに対して通常の2倍の値段を提示してきて、二人でブーブー文句を言っているうちに一致団結して仲良くなりました笑
タイのカオサン通りでも一緒に乾杯したり、
そして、旅のルートも同じだったのでカンボジアでも再会することに!
カンボジア・シェムリアップのアンコールワット遺跡群を1日かけて一緒に観光しました。
観光して夕方に別れてから、スケッチブックをCatに渡したまままだ返してもらっていないことに気づく・・・(泣)
無事メッセージをして次の日また会えることに。
カンボジア・シェムリアップにあるレストランにて(^^)
そこには彼女と同じイギリス出身の連れがふたりもいました。
4人で一緒にディナーをして、ゲームをしたり、
日本の文化を知ってもらおうと折り鶴を折ったり。
このときにはすでに2軒目。12時も過ぎていた。
楽しい時間でしたが、次の日はカンボジアの村の小学校へ行く予定があったのでバイバイすることに。
「明日早いから今日はもう帰るね。ありがとう!」
「俺も明日早い!No problem!」
「No~!! It’s problem!! 泣」
「一杯だけだ!さぁ行くぞ!」
結局、ハシゴすることに笑
この写真は4軒目、ゲストハウスの屋上にあるバー
Cat と Scooby と Peter。3人とも英国出身
あっという間に時間が過ぎていき、
朝日を眺めながら朝の8時まで飲んでいました。
カンボジアにいながらも欧米のひとと過ごす時間が多く、
その中で自分の中での欧米人に対するイメージも変わっていきました。
勝手なイメージで「アジア人は相手にされない」と思っていた自分笑
でもそんなことは全然なく、出会うひと誰もが親切でフレンドリーでした。
別に欧米人の真似をしようとしなくていいんだよね。
日本人は日本人らしく。
そのままの自分をすごく可愛がってくれました。
Japaneseはどの国からも愛されているように感じる。
人も。それから食・文化・テクノロジーも。
で、肝心のスケッチブックは??
スケッチブックを受け取りに会いに行ったのに、結局のところ「今日は持ってきていない」と。
散々飲んでたのしい時間だったのはいいけれど、なんのため行ったんだ?笑笑
スケッチブックは手元に戻ってこないまま、
お互いの予定は合わず別々の国へ旅をつづけていきました・・・
それから5年が経った2020年
旅する学生時代も終わり、社会人2年目の頃。
一緒に乾杯をしたイギリス出身のScoobyから突然メッセージが届きました。
ずっと帰ってこないものだと思っていた夢のスケッチブック
あんたが持ってたんかい!と思いながらもサプライズ過ぎました。
イギリスから日本へ輸送してもらうことに。
これがScoobyから届いたあの1冊。
ずっと心残りだったもの。
ひとりひとりの夢と旅先での出会いの想い出
スケッチブックの紙から感じる匂い。
こうしてモノとして残ることであのときの体験や記憶が蘇る。
こんなに嬉しいことない。
スケッチブックの最後のページにはScoobyからのメッセージが…。
I hope to see you again someday too.
このスケッチブックは、何十冊とある夢のスケッチブックの特別な一冊のひとつです。